泥棒の話〜その3〜

その2の続きです。

二度目の盗難は、深く考えるまでもなく防げたことでもありました。金庫を用意せず「何かありそう」な棚にお金を入れてたんですからね〜。ある意味一度目より退化してます。そんな反省もあり大型の金庫を早急に手配することになりました。
短いサイクルで被害に遭ったのは立地が悪かったこともあります。裏手は広い駐車場、店の両側は遊歩道と畑、正面は道路を挟んで夜間は営業していない何かの事業所という感じで、住宅地ではありましたが半径50mには家がありません。なので夜になると「盗ってくれ」と言わんばかりの「いい物件」だったとも言えます。
そうしたことも踏まえ簡単には運び出せない重たいものを選んでもらい、一週間後にはようやく当店にも人並みに金庫が据え置かれることになりました。

やって来た新品の金庫は重さ約100kg、高さ70cm、中身は小さい子供なら入れてしまうくらいのごっついものでした。ダイヤルが二つ付いた、メーカーでなければ鍵の複製が出来ない本格的なものでしたが、置く部屋の床がベニヤ敷きのフローリングだったのでボルト固定は不可、というか無意味。仕方なくドンと置くだけにしました。それでも、さすがにアレを持って行くのは無理だろうと誰もが思うような重さであり配置でした。何せ通路が極端に狭いので台車も使えず段差も二カ所あるため、搬入業者でさえ一時間かかりましたからね。

そして。この金庫は新調してから一年も経たないうちにアッサリとヤられてしまいましたorz

今回は最初の盗難と同じスタッフルームの勝手口から盛大に押し入ったらしく、扉は蝶番が歪むほどに全開、搬出に邪魔になるデスクやロッカー、倉庫内の段ボールなとは全て退かされ、肝心のあの重厚な金庫はもぬけの殻。前回、前々回とは明らかに違う物騒な犯行現場の様相を呈していました。

オーナーに電話するも、あ〜…と言ったきりそのまま絶句。警察へは今回は110番ではなく、所轄署の代表電話に直にかけました。アルバイトの交通事故などで何度も何度もかけた「市内局番+0110」。覚えておくとイイですよ。用がないのが一番ですが。

いつも通り?10分ほどでお巡りさんが到着。これまた派手にヤられたね〜と呑気な雰囲気。今回はたまたま前日にオーナーが売上を回収に来ていたので被害は釣り銭の10万円のみ。と言っても、買ったばかりの50万近くする金庫ごと持って行かれたショックは大きく、いろいろと質問を受けたはずなのですが内容はほとんど覚えていません。

侵入してから撤退までの滞在時間は長くても3分」との話は更に衝撃でした。お巡りさんの見た感じでも今回は明らかにプロの犯行。そりゃ扉ぶっ壊すんだから並じゃないよね…

小回りの効く台車やジャッキ、小型のパワーショベルくらいは用意しただろう。見られたらアウトなので、閉店時間や近隣の人気が途絶える時間帯、店内のおおよその構造くらいは下調べしたんじゃないか?内部犯行ってことはさすがにないだろうけど、一直線に金庫を目指してる(通り道以外は全く手付かず)ことを考えると、下見がてら買いに来たり「トイレ貸してください」と奥まで入って来たりしてたかもね〜と、鳥肌が立つようなことをサラッと言ってました。
座席設置型の店舗ではないのでトイレはスタッフ用のものしかないものの、トイレ貸して〜と差し迫ったお客様がいつ来てもいいように綺麗にしてました。使ってもらう時は案内は必ず立てましたが、そんな好意が仇になったかもしれないと思うとさすがにウンザリです。それ以来「セキュリティの都合上お貸しできません」と例外なくお断りするようになりました。世知辛い世の中ですね〜。

何の話をしたのかも記憶にないくらい凹まされ、片付けや残務処理もあったのでその日の営業はアルバイトに全てお任せ。鍵どころか扉の修理、オーナーやsvへの報告、不動産屋さんへのシャッター据付依頼などをしながら更なる防犯対策を考えました。

・釣り銭は捨て銭として割り切る
・金庫は手提げのものにする
・面倒でも夜間金庫を使う

ということで最終的に落ち着きました。金庫が固定できない以上、SECOMやALSOK、警察すらもプロ相手では臨場が間に合わないとの結論です。3分じゃ警備員常駐じゃなきゃムリでしょ。
初めからそうすりゃイイのに!とか言う勿れ。預金口座開設のための書類準備から夜間金庫の手続き、投入のためのバッグ、同梱する金種表、金庫投入そのものは誰がやるのか、などなどぜーんぶの段取りや手配をやりました。オーナーがめんどくさがるのがよく分かりました。が、そこまでたどり着くための被害は修理など含めて二年間で総額100万超でしたから、失ったものの方が圧倒的に多かったのは言うまでもありません。

二週間ほど経った頃、
恐らくおたくのものと思われる金庫が見付かりました。確認のため署まで来て下さい
との電話がありました。扉はこじ開けられていて中身もありません、とのこと。
刑事課だか何だかに行ってみるとそのまま裏の駐車場に案内され、倉庫に置いてあるボコボコに歪んだ金庫とご対面。厚さ5cmはあろう鉄製の扉は明らかに重機か何かの機械でこじ開けられ、もはや金庫としての用は成さなくなっておりました。放置されていたのは市内の河川敷とのことでした。
アレを見た瞬間、前回前々回には感じなかった沸騰するような怒りを覚えました。一生忘れることはないでしょう。被害額の問題だけではなく、金庫が来た時の嬉しさとそれが無残にも破壊された悔しさ、前回前々回も含め散々に振り回された徒労感、夜間金庫なんて面倒な手続きを踏まされたウンザリ感。そんないろんな感情が綯い交ぜになった怒りでした。オーナーが絶句した時の心境もあの時初めて理解できた気がします。

早めに引き取りに来てね〜と婦警さんに言われたので、その日の夕方アルバイトの女の子に私の車を貸して引き取りに行かせました。積み込みは並の腕力では無理そうなのでお巡りさんに手伝ってもらい(この交渉のために女の子に行かせたw)、引き取った金庫は倉庫の奥に格納。私が退職するまで工具入れとして第二の人生を送りました。

泥棒の話はこれでおしまい。少なくとも私の在職中は泥棒が入ることはもうありませんでした。シャッターも閉めるようになったし、鍵や扉も堅牢なものに変えましたので。それでも立地が立地ですからその後ヤられた可能性は充分ありますね。

在日の窃盗ブラザーズが空き巣を繰り返してお縄になったというニュースを見て、久々に思い出したので書いてみました。防犯対策の甘いそこのあなた、ぜひ反面教師にしてください。盗賊に奪われるのは♡だけにしておきましょう。

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