泥棒の話〜その2〜

その1の続きです。

その1の事件後「金庫を新調するまでの間は売上は自宅に持ち帰り、釣り銭は店内に分散させて保管しておくこと」ということでとりあえずの盗難対策としました。
夜間金庫も検討したのですが、地方都市のため銀行も近隣にはなく手続きも面倒なため見合わせました。これが更なる被害を呼ぶことになろうとは…

その1でも書きましたが、配達系の仕事でしたのでアルバイトたちには釣り銭10,000円を持たせる必要がありました。毎晩これを10袋用意し金庫に保管しておりましたが、それがヤバイということになってしまったので金、庫ではなく店内に分散保管することにしました。無事帰ってきた金庫ちゃんはオーナーの自宅用に持って行かれました。

初めの頃は10袋全てを冷蔵庫や冷凍庫、サーバーのケース内、配達バッグなどなどに隠しておりました。ただ、日替わりで隠しておくのは自分で分からなくなることもあったり、自分が休みの時は代行のアルバイトにどこに隠したかを伝えるのがかなり厄介。メモを残す手もありましたが、宝探しみたいなこのやり方はあまりに煩雑すぎるので、そのうちに端折って一カ所にまとめて置くようになってしまいました。

オーナーは大型の金庫を買う!と初めは意気込んでいたものの、値段は30万以上するし据付型のものはもっと高いのでいろいろと迷っていたようです。また時間が経過するにつれて危機感も薄れてしまい、私も売上は持ち帰り、釣り銭は店内に、というルーチンが確立してしまったのでいつの間にか「金庫は要らないかな…」と思うようになりました。そんなわけない!と今なら思うんですけどね。慣れは恐ろしいものです。

前回の事件から一年ほど過ぎたある日、スーパーバイザー(sv)から携帯に朝の7:00頃電話がありました。何事かと思って出てみると、

どうも店内の様子がおかしいらしい。今すぐ店に行くように

とのこと(T_T)
平日の営業は夕方からなので夜更かしが日常。寝るのも3:00、4:00が当たり前なので、この時も気持ち良く寝ていたところでした。
食材の調達はフランチャイズ本部が一括して取りまとめ、営業前に鍵を預けてある配送業者さんに届けてもらう仕組みになっていました。この時も朝早くに届けてくれた業者さんが店に到着すると扉が全開、中に入ると棚からサーバーが転げ落ちていて、冷蔵庫も一部開いていたとのこと。

オーナーに連絡しつつ、どよ〜んとした頭と心を抱えながら金庫はやっぱり必要だったかも…とあれこれ考えながらお店に到着。

観音開きの正面扉はこじ開けるというより蹴破られ、中に入ると事務所内は無事だったものの、店内に置いてあるサーバーはひっくり返り、書類は床に散乱…orz
そしてこの日は運悪くこのサーバーの裏側に釣り銭袋を隠しており、10個のうち8個が無くなっており、あとの2個は見つけられなかったのか棚に残ったままでした。売上はすべて自宅にあるので被害はぴったり80,000円。

棚に隠してましたとは警察には言いにくいなぁ、怒られるんだろうな〜と思いつつ人生二度目の110番をすると、10分ほどで制服私服のお巡りさんが数人登場。

「棚に入れておくなんて!」と怒られるかと思いきや、口には出さないものの、漠然とですが疑いの目を向けられました。それが仕事でしょうから仕方ないですけどね。
どうやらお巡りさんの見立てでは、ヤられたのが二度目だったこと、「たまたま」サーバーの裏側に置いていたお金が「ピンポイント」で狙われたこと、店内には他にそれらしい被害はないことが引っかかったようで、
お金の保管は普段どうしてますか?」←店内各所に隠してます

金庫を使わないのはなぜですか?」←ですよね~・・・

ここに隠したのを知ってるのは誰ですか?」←私だけですが何か#

合鍵は誰が保管してますか?」←私と店長代行のアルバイトのみ

サーバーの調子はどうですか?壊れたら困りますか?」←いっそのこと壊れてりゃいいのに・・・
などなど、前回は聞かれなかったようなことを延々と質問されました。
もちろん私は犯人ではないので、淡々と答えるのみでしたが、痛くない腹を探られるのは正直あんまり気分はよくなかったですね〜。
あちこち写真を撮ったり指紋を採ったりして、二時間ほどでお巡りさんは撤収。去り際に「多分お金は出てこないと思うよ」とヤル気のないことを言われました。少額だし捜しようもないのは分かるけどねぇ…被害に遭った善良な市民に言うことじゃないっすよまったく。

その後オーナーに状況を報告、連絡をくれたsvにも報告の電話をしました。
svとは、フランチャイズの本部から定期的にやって来るアドバイザー的な人で、店長としてはウザくもあり頼りにできる人でもあります。が、この時はひたすらにウザい人でしたw
冷蔵庫内にイタズラをされた可能性もある。食材は全て廃棄するように
こんなことをしつこく言い募るのでありました。確かに冷蔵庫の扉が開いてたのは気になりましたが、これは蝶番の調子が悪くて今までも何度かあったことなのでした。
オーナーに廃棄の件を伝えると
「馬鹿野郎!そんなこと出来るか!よく考えろ!」
と私が怒られる始末\(^o^)/

オーナー命令は絶対ですし、かと言ってsv殿の言うことも一理ありますので、とりあえず食材総点検。二時間かけて全ての食材の密封状態を確認し、開封済みのものは泣く泣く廃棄、食材や手が触れる什器類、冷蔵庫の類は全て洗浄。結局は冷蔵庫冷凍庫は全て無事でした。
そうこうしてるうちにアルバイトが出勤し始めフラフラの頭のまま営業開始。釣り銭は前日の売上から引っこ抜いて用意、念のためサーバーの点検、鍵の取り替えを業者に依頼、配送業者さんへの合鍵の引き渡しをどうするかなど、あれこれとやってるうちに営業も終了。さすがに怖いのでその日から釣り銭ごと持ち帰ることにしました。俺の睡眠時間返せ~!

後日談。
二年くらい経ったある日、隣の県警の刑事さんがやって来て
あの時の犯人が逮捕されました
と告げられました。絶対無理だろうと思ってたので「マジですか!?」と思わず声が出ました。何でも、空き巣狙いのドロボーを捕まえて余罪を追及したところ、うちの店にも入ったことが判明。盗ったお金は競輪競馬競艇に注ぎ込むタイプだったらしく、捕まえた時の所持金はほぼゼロ、お金は戻りそうもないのでとっくに諦めてましたが、これがもし大切していた自分の所有物だったらたまんないよな〜と、改めて他人のものを盗むことの罪深さを考えさせられました。

で、ワザワザ来られたのはその報告と「確認」。
犯人は盗った袋は6袋だと言ってます。店長さんは当時8袋とお話しされてますが、それは本当に間違いありませんか?
と、疑惑再びの予想外の展開にオロオロしてしまいました。犯人は泥棒ながらもマメだったのか、キャラクター物の釣り銭袋が印象的だったのか、当時のことをよく覚えているようだ、とのこと。
8袋-6袋=2万円はあなたが着服したのでは?と暗に言われてるわけで「絶っっ対に8袋ですっ!!何すかそれ?疑ってるんすか?」と断固否定しました。珍しくデカい声出したのでアルバイトもドン引き。
刑事さんにしてみれば2万だしどっちでもいいや、という感じだった?ようでアッサリ引き下がって帰りました。お仕事とはいえやっぱり気分は悪かったですね…

私の自宅に泥棒が入るのは考えにくいですが、売上釣り銭合わせると多い時で50万円以上ある日もありますので、帰り際や帰宅途中に襲われる可能性もゼロとは言えません。というか、現金扱う店舗に金庫がないってのがそもそもおかしい!
ということで、二度目の盗難に遭って一週間以内に待望の金庫を買うことになりました。対策として取れる最高のもの、100kg超の金庫があればもう大丈夫!

と 思 っ た 私 が 甘 か っ た …世の中には酷い奴がいるもんです。その3に続きます。

広告

泥棒の話〜その2〜」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 泥棒の話〜その3〜 | ELG35's Blog

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中