ある人生の谷底 その五

関与先さんを商工会議所へ連れて行き、泣かせてしまったmonotoneさん。所与の目的はとりあえず達成したとは言え、あの余りに意気消沈した声を思い出す度にあれこれ考えてしまいました。

「もしかして自分はとんでもない間違いを犯したのではないだろうか」
「思い余って電車に飛び込むなんてことになったら。。。」

もう眠れません(; ̄O ̄)。仕事も食事も手に付きません。嫁との会話も上の空です。。。

そして二日後、再び関与先さんから電話が来ました。ホッとすると同時に電話に出るのが怖い。。。

☆☆☆☆☆

monotone
「ハイ、monotoneです」

関与先
「おはようございまーす。先日は醜態晒してしまって申し訳なかったです」

monotone
(お?声に張りがある?)

関与先
「あの後まっすぐ家に帰って嫁さんと話をしまして、

『破産するのは別にいいけど言われっ放しで泣いて帰ってきたの?

子供にも劣る!情けない!』

ってメチャメチャ怒られましたw」

monotone
「あはは。。。」

関与先
「で、次の日(昨日)の朝、商工会議所に電話をして専門家さんに会わせてもらいました。
「その専門家さんって中小企業診断士の先生で、先日と同じくありのままに現状を話したところ、

『 まだまだ全然行ける。破産?ハハッ! 』

と鼻であしらわれました」

monotone
(ええーっ?何ですって!?!?Σ(゚∀゚;)!?!?)

☆☆☆☆☆

その中小企業診断士の先生は、

「まず銀行に連絡をして、私に話してくれたような内容を全て洗い浚い正直に話して、謝罪しなさい。その上でリスケ(返済の繰り延べ)をお願いしなさい。あなたには一日たりとも一円たりとも支払いの約束を破らなかった立派な実績がある。絶対に承諾してくれます」

と堂々と仰ったそうです。

確かにこの関与先さん、粉飾決算の常習犯でこそあったものの、仕入れ代金、事務用品などの経費類、借入の返済、そして納税と、全て一度も漏らしたことはないくらい義理固い方でした。そう言えばウチの報酬もキッチリ払ってくれてたなあ、とその時に気付きました(←遅過ぎ)。

実際のところ、銀行さんがどう受け止めるのかは分かりませんが、いきなり「倒産」することで回収不能に陥るよりは、少しずつでも回収できた方がよいかもしれません(BIS規制のことがあるので貸倒処理した方がよいこともあるでしょうが)。
それに、破産することで楽にはなるにしても、ゼロからやり直すのは負担が大きいのも確かです。

☆☆☆☆☆

関与先
「そこでお願いがあるんですが、、、」

monotone
「何でしょう?」

関与先
「この二日で地獄と『蜘蛛の糸』を一気に垣間見た気分です。粉飾はもうやめます。そこで、言われ続けてきた帳簿の洗い直しと事業計画、資金繰り計画を作ります。
もしかしたらこのまま廃業ということになるかもしれませんが、もう怖いものはありません。この際折角ですのでmonotoneには最後まで見届けてもらいたい。しばらくお付き合い願えますかね?」

monotone
「 ううっ(/ _ ; ) ハイ喜んで!!」

☆☆☆☆☆

なんと!私の意図したものとは全然違う展開になりました。お灸もキツ過ぎたようです。でも、結果的には関与先さんの消えかけた起業家魂に再び火を付けることになりました。綺麗な奥さんも断固協力してくれるようです。何より本人がその気ですので私には今更止める術はありません。

一度『地獄』を見た関与先さん。ここから怒涛の反撃が始まります。

次回に続く。

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